映画。海賊と呼ばれた男のネタバレ感想。面白いか面白くないか評価

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映画「海賊と呼ばれた男」を見た感想や見どころをネタバレで紹介します。

映画。海賊と呼ばれた男は面白いか面白くないか、評価もどうなってるでしょうか

 

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海賊と呼ばれた男のあらすじや結末を完全ネタバレ

 

海賊と呼ばれた男のあらすじ。結末をネタバレ

1945年、終戦後、ほとんどの日本人が今後の未来に希望が持てず途方に暮れていたとき、国岡商会の店主国岡鐵造はひとりまっすぐ前を向いていました。

国岡は戦時中に行なっていた中国や満州の海外事業を全て失っても前進していました。1000人の従業員を誰一人解雇することなく復興のために奮闘しました。「仕事ならなんでもする」という信念、思いを持ち続け店を維持させていました。

それからエネルギーとして石炭に依存していた時代状況の中、旧日本海軍のタンクに残った油を処分する仕事を請け負い石油に目を向け、石油事業に乗り出します。

国内、国外からの圧がありながらも常識を覆す機知にとんだアイデアと型破りな行動力で乗り越えその豪快な性格から「海賊」と周りから呼ばれるようになりました。

またなによりも自らの店員(部下)を大切にする愛情で新たな道を切り開いていったのです。やがて努力が実り成長を遂げ国岡商会は日本を代表する大企業までに成長します。

戦後のボロボロになっていた時代から高度経済成長までの激動の時代に厳然とした態度で石油事業に従事します。

日本人としての誇りを見せた出光佐三をモデルとした国岡鐵造の生涯を描いた物語です。

 

海賊と呼ばれた男のネタバレ。あらすじを結末まで

出光興業創立者 出光佐三さんをモデルとした主人公 国岡鐵造(岡田准一さん)が、石油の一大事業を成し遂げる姿を明治から昭和まで描く超大作です。

これからは石油が売れる時代が来る、と感じた国岡は国岡商会を創業します。

順調に発展を遂げていた商売は第二次世界大戦後一変。

会社は倒産の危機に陥ります。

会社は家族、社員は子供。国岡は資産を売りさばき、借金をしても誰一人クビにしません。

そんな中、旧日本海軍のタンクの底に残った油を処理する仕事を請けおうことで石油事業に乗り出した国岡商店。

その仕事や嫌がらせとしか思えない、辛く厳しいものでした。

普通なら逃げ出してしまう、過酷な現場で、社員達は歯を喰いしばって働いていました。

その姿を見て自らも加わる国岡。

社員達との結束はますます強まるのでした。

GHQ、官僚など国内外からの圧力に屈せず、数々の困難を機知に富んだアイデアと行動力で乗り越えていきます。

ライバルたちを押しのけて石油を船で売りさばく姿から「海賊」と呼ばれ、国岡商会は発展を遂げます。

私生活ではユキ(綾瀬はるか)と結婚し、社員共々仲睦まじく暮らしていますが、子供に恵まれないことで、ユキはそっと身を引きます。

晩年、会社も軌道に乗り、後妻との間に出来た子供や孫に囲まれた何不自由のない暮らしの中、ある一人の若い女性が国岡の前に現れます。

彼女の大叔母が亡くなったことを告げる女性。亡くなった大叔母は愛してやまないユキでした。

突然目の前から消えたユキが、再婚せずずっと自分を想っていたこと、子供や孫が出来、会社が発展する様子を新聞のスクラップを作って大切に保管していたことを知った国岡は崩れ落ちます。

ユキの深い愛を感じ、もう逢うことの出来ない最愛の女性を想って涙を流すのでした。

 

海賊と呼ばれた男のストーリー。結末まであらすじネタバレ

作品の大まかな流れとしては門司を拠点にしていた零細な油屋だった国岡商店が大企業にまで成長を成し遂げるか、その影に情熱を持った男(国岡鐵造)はどう活躍したのかを描いた、事実をもとに制作された映画です。

国岡商店は実際に存在する出光興産をモデルにしています。本作品では主人公国岡の人生と企業の成長を同時並行で映しており、その商売のやり方は国からも海賊だと言われるほどでした。

それが利してのことか、氷点下でも凍結しない油の開発に成功、その後満州鉄道に売り込もうとするものの、外国勢の圧力に負けた満州鉄道は買い取りませんでした。

戦後になると生き残りを集めて国内の残った石油を取り出すのですが、そこには石油まみれになった社長である主人公国岡の姿もありました。

 

以降、欧米のいわゆる石油メジャーと渡り合うことになりますが、決裂します。時を同じくしてイランではモサデク政権が発足し、石油国有化を進めます。

これに共感した国岡は欧米の反発やその他考えられる危険を承知の上でタンカーをイランのアバダン港へと向けます。

往路は順調にことは進みましたが、復路で英海軍艦艇と遭遇してしまいます。一触即発の危機ではありましたが、幸運にも事実上見逃されます。

 

それを乗り越えて日本へ帰還した船の名は日章丸でした。最後に海賊のような波乱万丈な人生を乗り越え、年老いた国岡を訪ねた人は最初の妻の孫でした。

 

海賊と呼ばれた男の感想。面白いか面白くないか評価

海賊と呼ばれた男の感想は面白い

海賊と呼ばれた石油事業店主、国岡鐵造のとても濃い人生が描かれた映画だと思いました。戦後の日本人ほとんどがもうだめだ、と生きる気力もなくなり絶望感にあふれている中、国岡鐵造だけはまっすぐ前を向き店主として店員(社員)に愛情をそそぎ、解雇させないように配慮したりととても人思いな性格だと感じました。

また「仕事ならなんでもする」という信念はすごいと思いました。今の私には考えられない信念で、尊敬の気持ちももちました。

国内、国外からの圧があっても誰も思い浮かばないような奇想天外の発想や型破りな行動力でどんどん乗り越えて行く姿はとてもかっこよかったです。

国岡鐵造の下で働いていたら彼の発想や行動に驚くこともたくさんあったと思いますが、「私もついていこう」という気持ちになっていたと思います。

それくらい尊敬できかっこいい海賊的な存在だったと思います。そこからたくさんの努力を重ね国岡商会を日本の代表の石油事業、大企業までに成長させとてもすごい人だと思います。

また、この国岡鐵造を演じた岡田准一さんには驚きました。

若かりし時代から60代までを演じていて、違和感なく歳を重ねている雰囲気がでており良かったと思います。

 

海賊と呼ばれた男の評価。面白くない?いや面白い

社員達とユキと田岡の仲睦まじい様子。

子供が出来ないことを気にするユキに「社員達が俺たちの子供だ」と屈託なく笑う田岡。

田岡の子孫を残すために、黙って田岡の前から姿を消すユキ。

なぜいなくなったのか、と兄に詰め寄る田岡。

ユキからの置き手紙には、仕事ばかりで自分を構ってもらえず、寂しさに耐えかねた、と書かれています。

晩年、ユキの親戚の若い女性から、ユキは田岡に子供を作らせるため自ら身を引いたこと・死ぬまで独り身を貫いたこと、田岡の事業の成功を新聞をスクラップして、ずっと応援していたことを告げられます。

「こんなに近くにいたのか」と泣き崩れる田岡。

ユキの深い愛を知って、もう逢えないことを思い知って、ユキに思いを馳せるシーンが印象的です。

美しい、究極の愛の形だと感じました。

海賊と呼ばれた男は、石油王の困難に負けずに事業にまい進した成功物語でもありますが、私は田岡と妻ユキのラブストーリーの要素を強く感じました。

社員を子供と呼び私財を投げうって尽くす愛、愛する人を幸せにするために身を引く愛、もう会えなくても、別の人と結婚しても想い続ける愛。

このお話は、根底に強い愛が流れた、人と人との結びつきを描いた物語だと感じました。

 

海賊と呼ばれた男の感想。面白いとしか言えない

作品が国岡の人生観、企業観、経営方針などを色濃く反映していたところがさらに海賊のような生きざまを感じさせます。前半の掟破りと言われても仕方がない強引な商売はまさに海賊そのものだったと思います。

この海賊精神は満州鉄道の件でしぼんでしまったかに思われましたが、ここはさすが海賊と呼ばれた男、国岡です。石油メジャーの圧力を突っぱねて日章丸をイランのアバダン港へと向けたときは海賊精神の再来を感じさせられました。

前半は近所の商売のライバルに挑むような感じでしたが、日章丸の場合は商売仇が強い影響力を持つばかりか国際問題に発展しかねなかったので伴っていた危険は大きかったはずです。

ただ、このようにしないと石油メジャーの商売のあり方が不当であること、それで苦しみを味わう羽目になる人々が多くいることを証明できないところはさぞかし悔しかったと思いますし、石油に限らずコーヒー豆など、多くの商品で考えなければならないことだと思います。

それにしても国岡という男は情熱の塊です。特に戦後の混乱期にも関わらず誰一人として解雇しなかった上、現場作業に社長でありながら見事に石油まみれになるくらいですから尊敬できる海賊と私は言いたいです。

 

以上、映画。海賊と呼ばれた男のネタバレ感想。面白いか面白くないか評価でした

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