呪術廻戦は1話・1巻が致命的につまらないし面白くない…なのに後から面白くなる理由は?

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累計発行部数が100万部を突破し、今ノリにノリまくっているマンガ【呪術廻戦】。

そんな呪術廻戦も最初はドベ(ジャンプの後ろの方)に載っていました。

つまり、アンケートの順位が低い=人気が無かったということです。

その理由は1話に力が入り過ぎていたと私は分析しています。

 

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呪術廻戦は1話・1巻が致命的につまらないし面白くない…なのに後から面白くなる理由は?

1話に求められるもの

バトルものの週刊連載の第一話で求められるのは

  • キャラクター紹介
  • 世界観の紹介
  • 派手なバトル
  • キャッチーなセリフ

です。

例えば、ワンピースでは全ての要素が満たされています。

  • ルフィが海賊にあこがれているゴム人間である(キャラクター)
  • 世界は大海賊時代で、海賊王を目指している(世界観)
  • 近海の主にゴムゴムの銃を放つ(派手なバトル)
  • 「海賊王におれはなる!」(キャッチーなセリフ)

 

ナルトにおいても同様です。

  • ナルトは火影になりたい落ちこぼれ忍者(キャラクター)
  • 木の葉の里では忍者がいる(世界観)
  • 多重影分身の術を行う(派手なバトル)
  • おれは火影になる(キャッチーなセリフ)

 

多少の違いはあれど、BLEACHでもハンターハンターでもおおむね、この法則を満たしています。

 

セリフが多い

 

一方呪術廻戦はというと、

  • 主人公が虎杖か伏黒なのか分かりづらい。(キャラクター)
  • 呪いと言うものがあるらしい(世界観)
  • 見開きのドロップキックが地味。しかも、相手には効かない。(バトル)
  • 目だったセリフが無い。強いて言えば、「人を助けろ」(セリフ)

 

と、世界観を除いてことごとく外してしまいました。

さらに致命的だったのはセリフの数が多すぎたことです。

単に情報が多いだけではなく、不必要なギャグが目立ちます。

ギャグの面白さ自体は芥見先生の長所でもあるのですが、初回は空回り気味です。

空回りしてるギャグと、空回りしていないギャグの差は

ストーリー上に関係があるか無いかです。

ましてや、第1話でそれぞれのキャラクターがどんな人物かも分からないのに、

小ネタを連発していますが、感情移入ができません。

 

「冒頭でこっくりさんを行い、生徒会長がクリオネにギリギリ勝てることが分かる」

「ラグビー部の呪いの原因がマダニが原因だった」

などとちょっと脇道に逸れすぎています。

 

コマが小さい

そしてコマ割りが小さいのも第一話の特徴です。

白黒ページに入ってからは1pに6コマ7コマも使うのが当たり前。

通常漫画の平均コマ数は1pに4コマと言われています。

ギャグが多くなり、コマがたくさん現れた理由は自信のなさが原因だと見ています。

読者にまっすぐ話を伝えるのが恥ずかしいので、ギャグに逃げている印象が否めません。

 

「作者はマンガが下手なんじゃないか」と思われる方もおられでしょうが、

事実は違います。

なぜならば、前日譚である東京都立呪術高等専門学校においては、

セオリーに則った第一話を披露しているからです。

 

0巻1話は普通だった

東京都立呪術高等専門学校はジャンプ GIGA にて連載されていた呪術廻戦の前日譚です。

画像を見てお分かりの通り、コマ割りも普通で台詞量も見やすいものとなっています。

呪術廻戦の第一話においては主人公が虎杖なのか伏黒なのかもはっきりしていませんでしたが、

呪術高等専門学校においては乙骨が主人公であることが明確に描かれています。

戦闘シーンも見開きで見応えたっぷり。

 

乙骨も「生きてていいって自信が欲しいんだ」と言った印象に残る台詞を吐いています。

もちろん現在の芥見先生の絵のレベルからすると物足りないことは事実なのですが、

ジャンプ GIGA の連載という意味では合格点と言ってよいでしょう。

ジャンプ GIGA は1年で4回の連載なので週刊連載と違って考える時間が多かったのも要因かもしれません。

部数が減っているとはいえ、週刊少年ジャンプは日本で一番の激戦区雑誌です。

そのプレッシャーに押され、あれもこれもと詰め込みすぎた結果、

焦点がぼやけてしまったのではないかというのが私の分析です。

 

ターニングポイントは5話

呪術廻戦に話を戻します。

1話でスタートダッシュに失敗してしまった呪術廻戦。

二話でもコマ数やセリフが多い流れは変わりません。

若干の改善が見られたのは第3話。

呪術高専の夜蛾学長と戦うシーンにおいては、

今までと違ったコマ割り、バトルシーンが描れています。

おそらくこの時点でネームにテコ入れされたのでしょう。

続けて釘崎野薔薇が登場する第4話においても絵柄が大きくなる傾向はさらに増していきます。

しかし、決定的だったのは第5話。

ここでメインキャラクターである虎杖、伏黒、釘崎の3人のうち

一人が死ぬという予告がなされたからです。

 

6話以降においてはサスペンス要素、戦闘描写、ホラー、ギャグ、絵、

それぞれが高いバランスでまとめられ、問題の第10話虎杖死亡まで続いて行きます。

虎杖死亡に関しての記事はこちら。

呪術廻戦の主人公、虎杖悠仁が死亡して復活した理由は?わざわざ殺したストーリー上の意図をネタバレ

 

結論:呪術廻戦は1話・1巻が致命的につまらないし面白くない…なのに後から面白くなる理由は?

結論としては

「呪術回戦は一話がつまらなかったのにだんだん面白くなった」ではなく

「呪術廻戦の作者は実力があったのに一話だけがつまらなかった」が正解です。

 

ジャンプ GIGA においては高等技術専門学校で見事な大団円を描いていたので、

エンターテイメントを作る才能にはもう定評があったのです。

問題だったのは週刊連載というリズム、

また週刊少年ジャンプという大看板が長い戦うというプレッシャー、

これにどう対応していくかが課題でした。

現在ではもう完全に週刊連載のリズムをマスターし毎回毎回面白い話が続いています。

入り口さえ我慢できればとてもとても面白い作品なので、

皆さんも是非呪術回戦を読んでみてくださいね。

 
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